「スーパーで同じ商品が、また高くなっている」「ビールは安くなるのに、第三のビールは値上げ?」「メルカリで使っている送料も上がるらしい」――2026年10月は、食品から酒、たばこ、宅配便まで、身の回りのさまざまなものの価格が一斉に変わりました。

帝国データバンクの調査によると、10月に値上げされた飲食料品は3,153品目。9月の約5,000品目に続く大規模な値上げで、2026年の値上げ品目は年間2万品目を超える見通しです。さらに10月1日からは、ビール類の酒税の一本化、加熱式たばこの増税、ゆうパックなどの送料値上げも始まりました。夏の電気・ガス代の補助も9月使用分で終わり、家計の負担感は一段と強まっています。

一方で、ビールのように値下がりする方向のものもあります。何が上がって、何が下がったのか。そして家計にはどのくらいの影響があるのか。正しく知っておけば、買い方や支払い方を工夫して負担を抑えることができます。

この記事では、2026年10月の値上げの全体像、値上げが続く理由、酒税改正で変わるビール・発泡酒・第三のビールの税金、加熱式たばこ、ゆうパック・ゆうパケット・クリックポストの新料金、電気・ガス代の補助終了の影響、そして今からできる家計の防衛策まで、わかりやすく整理しました。

この記事でわかること

  • 2026年10月に値上げされた食品の品目数と分野
  • 値上げが止まらない4つの理由
  • 酒税改正でビールは減税、発泡酒・第三のビールは増税になった金額
  • ゆうパック・ゆうパケット・クリックポストの新しい料金
  • 電気・ガス代の補助終了で光熱費はどう変わるか
  • 家計への影響の目安と、今からできる節約・収入アップの対策
Contents
  1. 2026年10月の値上げは3,153品目:酒類・飲料が最多
  2. なぜ値上げが止まらない?4つの理由
  3. 値上げの影響を受けやすいのはどんな家庭?
  4. 酒税改正:ビールは減税、発泡酒・第三のビールは増税
  5. 加熱式たばこの増税:プルームは1箱40円の値上げ
  6. ゆうパック・ゆうパケット・クリックポストも値上げ
  7. 電気・ガス代:夏の補助が終了
  8. 外食・レジャーも値上げ
  9. 家計への影響はどのくらい?ケース別の目安
  10. 10月は「106万円の壁」の撤廃も
  11. 今からできる家計の防衛策7つ
  12. 食費を抑える買い物のコツ
  13. 年末に向けてやっておきたいお金のチェック
  14. フリマ・ネット販売の副業をしている人の送料対策
  15. 11月以降も値上げは続く?今後の見通し
  16. 2026年10月の値上げに関するよくある質問
  17. まとめ:値上げの中身を知って、買い方と稼ぎ方を見直そう

Contents

2026年10月の値上げは3,153品目:酒類・飲料が最多

2026年10月の飲食料品の値上げ品目数(分野別)

帝国データバンクが食品メーカーなど主要195社を対象に行った調査によると、2026年10月に値上げされた飲食料品は3,153品目でした。9月の4,965品目に次ぐ今年2番目の多さで、2か月連続で3,000品目を超えたのは2023年6月〜7月以来のことです。9月と10月の2か月だけで、8,000品目以上が値上げされた計算になります。

分野別の内訳は次のとおりです。

分野 10月の値上げ品目数
酒類・飲料 1,399品目
調味料 820品目
加工食品 668品目
その他 266品目
合計 3,153品目

最も多いのは酒類・飲料で、全体の4割以上を占めます。10月の酒税改正にあわせて、発泡酒や第三のビール、缶酎ハイなどが値上げされたことが大きく影響しています。次いで、しょうゆやみそ、ドレッシングなどの調味料、冷凍食品や缶詰などの加工食品が続きます。

年間では2年連続で2万品目超え

2026年に値上げされる飲食料品は、9月末時点で判明しているだけでも20,187品目にのぼります。2025年に続いて2年連続で年間2万品目を超えました。毎日の食卓に欠かせない商品の値上げが続いており、家計への影響は小さくありません。

なぜ値上げが止まらない?4つの理由

2026年10月の値上げの要因(原材料高・物流費・エネルギー・包装資材)

値上げを決めた企業が挙げた理由(複数回答)を見ると、次のような要因が重なっていることがわかります。

値上げの要因 挙げた割合
原材料高 91.3%
物流費 66.0%
エネルギー 63.8%
包装・資材 63.7%

1. 原材料高と円安

ほぼすべての企業が挙げたのが原材料の値上がりです。小麦や大豆、食用油、カカオ、コーヒー豆など、多くの原材料を輸入に頼る日本では、円安が続くと輸入価格がそのまま上がります。

2. 中東情勢とエネルギー価格

報道では、中東情勢の悪化による原油価格の上昇も要因として挙げられています。原油はガソリンや電気だけでなく、食品の包装に使うプラスチックやフィルムの原料にもなるため、包装・資材の値上がりにつながっています。

3. 物流費と人件費

ドライバー不足や労働時間の規制強化により、物流費も上がり続けています。さらに、最低賃金の引き上げなどで人件費も増えており、製造や販売にかかるコストを価格に転嫁する動きが広がっています。

4. 電気・ガス代の補助終了

政府による電気・ガス代の補助が9月使用分で終わったことも、企業と家計の両方にとって負担増の要因です。工場や店舗の光熱費が上がれば、その分が商品の価格に反映されやすくなります。

値上げの影響を受けやすいのはどんな家庭?

同じ値上げでも、暮らし方によって影響の大きさは変わります。特に次のような家庭は、負担が大きくなりやすいので注意が必要です。

  • 子育て世帯:食べ盛りの子どもがいる家庭は食費の割合が大きく、調味料や加工食品の値上げが積み重なりやすい
  • 年金生活の世帯:収入が増えにくいなかで、食品や光熱費の値上がりが家計を直接圧迫する
  • 一人暮らしの人:まとめ買いがしにくく、外食や総菜、コンビニに頼る割合が高いと値上げの影響を受けやすい
  • お酒やたばこを毎日楽しむ人:発泡酒・第三のビールや加熱式たばこの増税の影響を直接受ける
  • フリマやネット販売を副業にしている人:送料の値上げで、1件あたりの利益が減る

特に複数に当てはまる家庭では、月に数千円から1万円以上の負担増になることもあります。自分の家庭がどれに当てはまるかを確認しておくと、どこから対策すべきかが見えてきます。以下では、10月から変わった主な項目を順番に見ていきましょう。

酒税改正:ビールは減税、発泡酒・第三のビールは増税

2026年10月の酒税一本化によるビール・発泡酒・第三のビールの税額の変化

2026年10月1日から、ビール類の酒税が一本化されました。これまで種類ごとに異なっていた税率が、350ミリリットルあたり54.25円にそろえられています。

種類 改正前(350ml) 2026年10月〜(350ml) 差
ビール 63.35円 54.25円 9.10円の減税
発泡酒(麦芽比率25%未満) 46.99円 54.25円 7.26円の増税
第三のビール(新ジャンル) 46.99円 54.25円 7.26円の増税

酒税の一本化は、2020年から3段階で進められてきた見直しの最終段階です。これにより、ビールは店頭価格が下がる方向、発泡酒や第三のビールは値上がりする方向になりました。価格の差が縮まったことで、「これからはビールを選ぶ」という人も増えそうです。

毎日1本飲む人への影響

酒税の差額がそのまま店頭価格に反映されたと仮定すると、350ml缶を毎日1本飲む人の1年間の影響は次のようになります。

  • ビール派:9.10円 × 365日 = 年間約3,300円の負担減
  • 発泡酒・第三のビール派:7.26円 × 365日 = 年間約2,600円の負担増

実際の店頭価格は、メーカーや店舗の価格設定、原材料費の上昇分なども加わるため、税額の差だけで決まるわけではありません。缶酎ハイなどの値上げもあるため、セールやケース買いを上手に使うことが節約のポイントになります。

ビール・発泡酒・第三のビール、どれを選ぶ?

これまで第三のビールが選ばれてきた大きな理由は、ビールより1本あたり数十円安いことでした。今回の一本化で税額の差はなくなり、価格の差は原材料や製造コストの違いによる分だけになります。

味の好みで選ぶのが一番ですが、価格を重視するなら、店頭での1本あたりの価格を比べて選ぶのが確実です。ビールの価格が下がり、第三のビールの価格が上がったことで、両者の差が小さくなったケースも多くあります。また、飲む本数を少し減らすだけでも、年間では大きな節約になります。

加熱式たばこの増税:プルームは1箱40円の値上げ

2026年10月からは、加熱式たばこの増税も行われました。加熱式たばこは、紙巻きたばこに比べて税負担が軽いとされてきましたが、税負担の差を縮める見直しが進められています。

報道によると、JTの加熱式たばこ「プルーム」用のスティックは1箱40円の値上げになりました。1日1箱吸う人の場合、40円 × 365日で年間約1万4,600円の負担増です。値上げをきっかけに、本数を減らしたり、禁煙外来を利用したりすることを検討する人もいるでしょう。禁煙は家計と健康の両方にとって大きな節約になります。

加熱式たばこの税負担は、紙巻きたばことの差を縮めるために段階的に見直されています。今後も価格が上がる可能性があるため、「たばこ代が年間いくらになっているか」を一度計算してみると、見直すきっかけになるでしょう。健康保険を使った禁煙治療を受けられる医療機関もあります。

ゆうパック・ゆうパケット・クリックポストも値上げ

2026年10月の日本郵便の料金改定(ゆうパケット・クリックポスト・ゆうパック)

日本郵便は2026年10月1日から、ゆうパックなどの料金を改定しました。フリマアプリやネットショップで商品を発送している人にとっては、利益に直結する変更です。

ゆうパック:平均約10%、最大約40%の値上げ

ゆうパックの基本運賃は、サイズや距離によって約2%から約40%、平均で約10%引き上げられました。

発送例 改定前 2026年10月〜
同じ都道府県内・60サイズ 820円 840円
関東→近畿・140サイズ 2,300円 2,760円(+20%)
関東→北海道・170サイズ 4,140円 4,970円(+20%)
北海道→沖縄・170サイズ 5,090円 7,130円(+40%)

近距離の小さな荷物は数十円の値上げにとどまる一方、大きな荷物を遠くに送るほど値上げ幅が大きくなっています。

ゆうパケット:厚さに関係なく360円に

これまで厚さによって3段階だったゆうパケットは、一律360円になりました。

  • 厚さ1cm以内:250円 → 360円(+110円)
  • 厚さ2cm以内:310円 → 360円(+50円)
  • 厚さ3cm以内:360円 → 360円(変更なし)

特に薄い商品を安く送っていた人ほど、影響が大きくなります。

クリックポスト:185円から240円に

クリックポストは185円から240円に値上げされました。一方で、サイズは3辺の合計60cm以内(長辺34cm以内)、重さは1kgから2kgまでに広がり、送れる荷物の幅は広がっています。ただし、郵便窓口での差し出しは終了し、ポスト投函のみになった点に注意が必要です。

梱包資材も値上げ

ゆうパック用の箱や袋も値上げされました。たとえば箱の60サイズは100円から110円、80サイズは140円から160円になっています。送料だけでなく、梱包資材のコストも見直しておくとよいでしょう。ゆうパックの袋(大)も230円から260円に値上がりしています。

電気・ガス代:夏の補助が終了

電気・ガス代の補助額の推移と9月使用分での終了

政府は2026年7月から9月の使用分について、電気・都市ガス代の補助を行っていました。補助額は次のとおりです。

使用月 家庭向け電気(1kWhあたり) 都市ガス(1m³あたり)
7月 3.5円 14円
8月 4.5円 18円
9月 3.5円 14円
10月以降 補助なし 補助なし

補助は9月使用分で終了しました。たとえば電気を月300kWh使う家庭の場合、9月使用分では3.5円 × 300kWh = 1,050円の補助がありましたが、10月使用分からはその分がなくなります。また、再生可能エネルギー発電促進賦課金は、2026年5月使用分から1kWhあたり4.18円に上がっています。

これから冬にかけては暖房で電気やガスの使用量が増える時期です。冬の補助が行われるかどうかは、今後の政府の判断次第です。補助をあてにせず、電気料金プランの見直しや省エネを進めておくことが大切です。

冬の電気代を抑える省エネのコツ

  • エアコンの設定温度を見直す:暖房は20℃を目安にし、厚着やひざ掛けと組み合わせる
  • フィルターをこまめに掃除する:汚れたフィルターは暖房の効率を下げる
  • 窓の断熱をする:断熱シートや厚手のカーテンで、窓から逃げる熱を減らす
  • こたつや電気毛布を活用する:部屋全体を暖めるより、体の近くを暖めるほうが電気代は少ない
  • 待機電力を減らす:使わない家電はコンセントを抜くか、スイッチ付きのタップで電源を切る

一つひとつの効果は小さくても、冬の数か月間続ければ、補助の終了分をある程度取り戻すことができます。

外食・レジャーも値上げ

10月の値上げは、スーパーで買う食品だけではありません。報道によると、焼き鳥チェーンの鳥貴族は全品の均一価格を410円に引き上げ、東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドは入園料の上限を引き上げました。外食やレジャーでも、人件費や原材料費の上昇を価格に反映する動きが広がっています。外食チェーンでは、値上げと同時にメニューの量を見直したり、セットメニューの内容を変えたりする「実質的な値上げ」も見られます。値段だけでなく、量や内容も確認して選ぶようにしましょう。

週に何度も外食をする人や、家族でのお出かけが多い家庭では、「1回あたり数十円〜数百円」の値上げが積み重なって大きな負担になります。毎月の支出を一度書き出して、どこにお金がかかっているかを確認しておきましょう。

家計への影響はどのくらい?ケース別の目安

2026年10月の値上げによる年間の家計への影響の目安

10月の値上げや制度変更で、家計にどのくらいの影響があるのか。いくつかのケースで、1年間の負担の変化を試算してみました。

ケース 計算 年間の影響
第三のビールを毎日1本 7.26円 × 365日 約2,600円の負担増
ビールを毎日1本 9.10円 × 365日 約3,300円の負担減
加熱式たばこ(プルーム)を毎日1箱 40円 × 365日 約1万4,600円の負担増
ゆうパケット(1cm)で月20件発送 110円 × 20件 × 12か月 約2万6,400円の負担増
クリックポストで月10件発送 55円 × 10件 × 12か月 約6,600円の負担増
電気を月300kWh使用(9月と比べた補助分) 3.5円 × 300kWh 月約1,050円の負担増

※酒税・たばこ税の差額がそのまま価格に反映されたと仮定した単純な計算です。実際の価格は商品や店舗によって異なります。

食品の値上げは品目ごとの金額は小さくても、毎日の買い物で少しずつ積み重なるのが特徴です。一つひとつの値上げに気づきにくいからこそ、家計簿アプリなどで月ごとの食費の推移を確認しておくと、対策を立てやすくなります。

10月は「106万円の壁」の撤廃も

2026年10月は、パートやアルバイトで働く人の社会保険にも関わる変更がありました。勤務先の厚生年金・健康保険に加入する要件のうち、「年収106万円の壁」と呼ばれる収入の要件が撤廃され、週の労働時間などで判断されるようになっています。

社会保険に加入すると、保険料の負担で手取りが減る一方、将来の年金が増え、病気やけがで休んだときの保障も手厚くなります。物価が上がり続けるなかで、働く時間を増やして収入を上げるのか、扶養の範囲で働くのかを考え直すきっかけにもなります。詳しくは年収の壁2026年最新まとめで解説しています。

今からできる家計の防衛策7つ

値上げに備える家計の防衛策7つ

値上げそのものを止めることはできませんが、買い方・払い方・稼ぎ方を工夫すれば、影響を小さくすることはできます。

1. 固定費から見直す

食費の節約は毎日の我慢が必要ですが、スマートフォンの料金、保険、サブスクリプションなどの固定費は、一度見直すだけで効果が続きます。使っていないサブスクを解約するだけでも、月に数千円の節約になることがあります。

2. 電気・ガスの料金プランを比べる

補助が終わったいまこそ、電力会社やガス会社のプランを見直すチャンスです。電気とガスをまとめるセット割や、使う時間帯に合ったプランを選ぶと、年間で数千円から1万円以上安くなる場合があります。

3. プライベートブランドやまとめ買いを活用する

スーパーやドラッグストアのプライベートブランド(PB)商品は、メーカー品より安いことが多く、品質も向上しています。値上げ前の買いだめは難しくても、日持ちするものはセールのときにまとめて買うのが効果的です。

4. ポイントとキャッシュレス決済を使いこなす

同じ買い物でも、ポイント還元率の高い決済方法を選ぶだけで、実質的な支出を減らせます。よく使う店のポイントデーや、クレジットカードの特典を確認しておきましょう。

5. ふるさと納税で日用品や食品を受け取る

ふるさと納税の返礼品には、お米やトイレットペーパー、調味料などの日用品・食料品も多くあります。自己負担2,000円で生活必需品を受け取れるため、物価高への備えとして活用する人が増えています。最新のルールはふるさと納税2026年10月の改正まとめをご覧ください。

6. 支出を「見える化」する

家計簿アプリで銀行口座やクレジットカードを連携すると、何にいくら使っているかが自動で集計されます。値上げで増えた支出がどこかがわかれば、優先して見直すべき項目が見えてきます。

7. 収入を増やす:副業や資産運用

節約には限界があります。物価の上昇に負けないためには、収入を増やすことも同時に考えたいところです。スキルを生かした副業や、NISAを使った長期の資産運用は、物価高への備えとしても有効です。副業で所得が増えたら、副業の住民税と確定申告の方法もあわせて確認しておきましょう。

収入を増やす方法は、副業だけではありません。本業での昇給や資格手当、転職によって収入を上げる方法もあります。パートやアルバイトで働く人は、社会保険の加入要件の見直しをきっかけに、働く時間を増やして手取りを増やすという選択肢も考えられます。物価が上がる時代には、「出ていくお金を減らす」と「入ってくるお金を増やす」の両方をバランスよく進めることが大切です。

食費を抑える買い物のコツ

値上げの影響を最も実感しやすいのが食費です。毎日の買い物で取り入れやすい工夫を紹介します。

  • 1週間分の献立をざっくり決めてから買い物に行く:買いすぎや使い忘れによる食品ロスを防げる
  • 買い物の回数を減らす:店に行く回数が多いほど、予定外の買い物が増えやすい
  • 冷凍保存を活用する:肉や魚は特売日にまとめて買い、小分けにして冷凍する
  • 旬の野菜や、価格が安定している食材を選ぶ:もやしや豆腐、卵、きのこなどは比較的値上がりしにくい
  • 調味料は使い切れるサイズを選ぶ:大容量は割安でも、使い切れなければかえって損になる
  • 業務用スーパーやネットスーパーも比べる:よく買う商品は、店ごとの価格を一度比べておく

外食やコンビニの利用を週に1〜2回減らし、自炊やお弁当に置き換えるだけでも、月に数千円の節約につながります。ポイントは、無理な我慢をしないことです。極端な節約は長続きせず、ストレスでかえって出費が増えることもあります。続けられる工夫を少しずつ取り入れましょう。

年末に向けてやっておきたいお金のチェック

値上げが続くなかで家計を守るには、使える制度を漏れなく使うことも大切です。年末に向けて、次の項目を確認しておきましょう。

  • 年末調整の書類:生命保険料控除などの控除証明書をそろえ、期限までに提出する
  • ふるさと納税:今年の上限額を確認し、日用品や食品の返礼品も検討する
  • iDeCo・NISA:iDeCoの掛金の見直しや、2027年に始まるこどもNISAの準備を進める
  • 電気・ガスの契約:冬の使用量が増える前に、料金プランを比較する

こどもNISAの仕組みはこどもNISAはいつから?、iDeCoの改正はiDeCo 2026年12月改正まとめで解説しています。

フリマ・ネット販売の副業をしている人の送料対策

フリマ・ネット販売の副業での送料値上げへの対策

メルカリなどのフリマアプリや、ネットショップで商品を販売している人にとって、送料の値上げは利益を直接減らす要因です。次のような対策を検討しましょう。

  • 発送方法を比較し直す:ゆうパケットの一律360円化で、薄い商品はほかの配送サービスのほうが安くなることもある
  • 販売価格を見直す:送料込みの価格設定の場合、値上げ分を販売価格に反映させる
  • まとめ売りを増やす:1回の発送で複数の商品を送れば、1品あたりの送料を抑えられる
  • 梱包資材を工夫する:専用箱を買うより、100円ショップの資材や再利用できる箱を活用する
  • 送料を経費として記録する:副業の所得が20万円を超えて確定申告をする場合、送料や梱包資材代は経費になる

フリマアプリの独自の配送サービスは、アプリ側の料金設定によって影響の有無が異なります。利用しているアプリの最新の送料表を必ず確認しておきましょう。副業の経費の考え方は副業の経費はどこまで?で詳しく解説しています。

11月以降も値上げは続く?今後の見通し

帝国データバンクは、2027年にかけても断続的な値上げが続くとの見通しを示しています。円安や原材料高、人件費の上昇といった要因はすぐには解消されにくく、値上げの勢いが急に止まることは考えにくい状況です。

一方で、賃上げの動きも続いており、物価の上昇に賃金が追いつくかどうかが今後の焦点になります。冬にかけては暖房費がかさむ時期でもあるため、電気・ガス代の補助の有無など、政府の物価高対策の動きにも注目しておきましょう。

2026年10月の値上げに関するよくある質問

Q. 10月に値上げされた食品は何品目ですか?

A. 帝国データバンクの調査では、3,153品目です。酒類・飲料が1,399品目で最も多く、調味料が820品目、加工食品が668品目と続きます。

Q. ビールは本当に安くなったのですか?

A. 酒税は350ミリリットルあたり9.10円下がりました。ただし、原材料費の上昇などで価格を据え置いたり、別の理由で値上げしたりする場合もあるため、店頭価格は商品や店舗によって異なります。

Q. 第三のビールはいくら上がりましたか?

A. 酒税は350ミリリットルあたり7.26円上がりました。メーカーによっては、税額以上に値上げしている商品もあります。

Q. メルカリの送料も上がりましたか?

A. 日本郵便のゆうパックやゆうパケットなどの料金が改定されました。フリマアプリ独自の配送サービスの料金は、各アプリが決めています。利用しているアプリのお知らせを確認してください。

Q. 電気代の補助は冬も行われますか?

A. 夏の補助は2026年9月使用分で終了しました。冬の補助の有無は、今後の政府の判断によります。最新の情報は経済産業省などの発表で確認しましょう。

Q. 値上げに備えて買いだめをしたほうがよいですか?

A. 日持ちする調味料や日用品であれば、セールのときに少し多めに買っておくのは有効です。ただし、使い切れない量を買うと無駄になるため、消費期限と保管場所を考えて、必要な分だけにしましょう。

Q. ゆうパケットとクリックポスト、どちらを使えばよいですか?

A. 料金だけを比べると、クリックポストは240円、ゆうパケットは360円です。ただし、クリックポストはポスト投函のみで、追跡や補償の条件も異なります。送る商品の大きさや重さ、受け取る相手の利便性も含めて選びましょう。

Q. 値上げが続くなか、まず何から見直せばよいですか?

A. 一度の手続きで効果が続く固定費から見直すのがおすすめです。スマートフォンの料金プラン、保険、サブスクリプション、電気・ガスの契約を確認し、不要なものや割高なものから整理していきましょう。

Q. 値上げは家計全体でどのくらいの負担になりますか?

A. 家族構成や暮らし方によって大きく異なります。まずは家計簿アプリなどで、食費・光熱費・日用品費の月ごとの推移を確認し、前年と比べてどれくらい増えているかを把握することから始めましょう。

まとめ:値上げの中身を知って、買い方と稼ぎ方を見直そう

この記事のまとめ

  • 10月の食品値上げは3,153品目。2026年は年間2万品目を超え、2年連続
  • 値上げの主な理由は原材料高、物流費、エネルギー、包装・資材、円安
  • 酒税の一本化で、ビールは9.10円の減税、発泡酒・第三のビールは7.26円の増税
  • 加熱式たばこは増税。プルームは1箱40円の値上げ
  • ゆうパックは平均約10%値上げ。ゆうパケットは一律360円、クリックポストは240円に
  • 電気・ガス代の補助は9月使用分で終了。料金プランの見直しと省エネを
  • 固定費の見直し、ポイント活用、副業や資産運用で「守り」と「攻め」の両方を

値上げのニュースが続くと不安になりますが、何がどれだけ上がったのかを具体的に知ることで、対策は立てやすくなります。値上げは家計の見直しのきっかけにもなります。まずは毎月の支出を書き出し、固定費や光熱費など、一度の見直しで効果が続く項目から手をつけてみてください。あわせて、副業や資産運用で収入を増やす道も考えておけば、物価高の時代でも家計に余裕を持たせることができます。

※本記事は2026年10月時点の報道や公表情報にもとづいて作成しています。値上げの品目数は帝国データバンクの調査によるものです。各商品・サービスの価格は事業者によって異なり、変更される場合があります。最新の情報は各社の発表をご確認ください。