確定申告は「書けば終わり」ではなく、期限・控除・経費・添付書類・納付のどこかでミスると、余計な税金や手戻りにつながります。ここでは、実務でつまずきやすい5つを絞って解説します。

1) 期限を1日でも過ぎない(提出と納付は別で意識)

令和7年分の確定申告は、原則として 2026年2月16日(月)〜3月16日(月) が受付期間です。

遅れると「期限後申告」になり、ペナルティ(加算税・延滞税など)の対象になり得ます。

▶︎対策

  • 「提出日」だけでなく、「納付日」も同時にカレンダーへ入れる(特に所得税の納付期限)。

  • ギリギリ提出になりそうなら、e-Taxで送信できる状態(マイナカード/アプリ等)を先に整える。

2) “控除の取りこぼし”を防ぐ(医療費・ふるさと納税・扶養など)

確定申告で一番もったいないのは、控除を入れ忘れて税金を払いすぎることです。

特に、医療費控除・寄附金控除(ふるさと納税)・扶養/配偶者関係は、資料が揃っていないと入力が止まります。

▶︎対策

  • 控除系の書類は「集める→合計する→入力する」を早めに終わらせる

  • ふるさと納税は「ワンストップ特例を使わないケース」だと申告が必要になるので要注意(副業がある人など

3) 経費計上は“根拠(証憑)と按分”が命

事業や副業がある場合、経費は節税効果が大きい一方で、**証拠が弱い・家事混在(プライベート混ざり)**だと否認リスクが上がります。

たとえば、通信費・家賃・車・交際費などは“按分”が必要になりやすい代表例です。

▶︎対策

  • 領収書/明細は「取引先・目的・日付」が追える形で保管

  • 家事按分は「ルールを固定」する(例:自宅面積比、業務利用時間比)

  • “とりあえず全部経費”をやらない(調査が来たとき一撃で崩れます)


4) 青色申告の「65万円控除」狙いは要件を満たす

青色申告特別控除は有名ですが、65万円控除には条件があります

国税庁の案内でも、65万円控除を受ける場合は原則として e-Taxでの送信等が前提になります。

▶︎対策

  • 65万円控除を狙うなら、早めに e-Tax環境(マイナカード読取・アプリ等)を準備。

  • 複式簿記・決算書添付など、形式要件も落とさない(会計ソフトで補いやすい)

5) 「提出したら終わり」じゃない:納付・還付・住民税の設定まで見る

申告書を出しても、納付が完了していないと延滞の原因になります。また、還付の場合でも「入金口座」「住民税の徴収方法」の選択ミスで面倒が起きがちです。

▶︎対策

  • 所得税の納期限(法定納期限)を必ず確認して、支払方法(振替/カード/ネットバンキング等)を決める。

  • 住民税は「普通徴収/特別徴収」などの影響が出ることがあるので、副業がある人ほど申告画面の選択肢を慎重に

まとめ(この5つだけ先に潰せば事故が激減)

  • 期限(提出&納付)を守る

  • 控除の取りこぼしをしない

  • 経費は証憑と按分

  • 青色65万円は要件を満たす(e-Tax等)

  • 提出後の納付/住民税設定まで確認